看護師として働いていると、人間関係や職場すべてにおいて、辛いことやしんどいことばかりですよね。
そういった場合は誰しも辞めたり転職したりしたくなるものですが、退職は何ヶ月前に伝えれば良いのか悩む方も多いかもしれません。
結論として、看護師の退職は1ヶ月前に伝えられるとベストです。
本記事では、退職希望は誰に言うべきであるかや、看護師が退職する際の7つの手順を徹底的にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
当ブログの管理人も、元看護師として看護師を辞めた身ですので、できる限り今の職場を辞めたい看護師の方に寄り添ってお伝えしていきます。
看護師が退職するときは何ヶ月前に申し出るべき?
結論からお伝えすると、看護師に限らず、法律では2週間前に退職の意思を伝えればOKとされています。
しかし礼儀として、1ヶ月前に伝えるのが常識だとも言われています。
このあたりは職場の雰囲気次第ですが、2週間前に伝えて辞めれるときもありますし、2ヶ月前に伝えても、一向に辞めさせてくれないという職場もあります。
「辞めたいときに辞めたいと伝えることが大事」と言われていますがまさにその通りで、いつ言おうか悩んでいるうちに辞める気もなくなってしまい、一生その職場で働き続けるという人も少なくありません。
なので、申し出るのは2週間前であればいつでも大丈夫なので、辞めたいと思っているならすぐに伝えることが本当に大切です。
1ヶ月前に退職を伝える看護師は非常識?
先述したように、1ヶ月前に退職の意思を伝えるのが世間の常識だとされています。
ここに関しては間違っているわけではなく、看護師の場合、シフトの調整や人手不足の問題もあります。
1ヶ月前に退職の意思表示をするのは非常識ではないですし、できる限り早めに伝えることは職場のためでもあります。
看護師の退職希望は誰に言うべき?
結論、退職希望は直属の上司(看護部長)に伝えるべきです。
看護部長がいない場合、その次の役職に当たる主任もしくは同僚に伝えましょう。「部長にも伝えましたが」と切り出すと、話がスムーズに進みます。
看護師が退職するときの6つの手順
ここからは、看護師が退職する際の手順を6ステップに分けてご紹介します。
- 就業規則を参考に時期の見極め
- 退職の意思表示
- 退職日の決定
- 退職届の提出
- 引き継ぎ
- 荷物・ロッカーの整理
就業規則を参考に時期の見極め
まず、本記事の冒頭で解説したように、法律的には2週間前、常識として1ヶ月前に退職の意思を伝えれば問題ないです。
ですが、円満退職のためには就業規則を優先することも検討しましょう。そのため、就業規則を参考に退職の時期を見極めるのが大切です。
退職の意思表示
職場に迷惑をかけない時期を見極めたら、次に直属の上司に退職を意思表示しましょう。
「お話があります」と伝え、個室で話すようにするのが理想的です。
なお、基本的に退職の意思をメールで伝えるのはNGです。引き止められにくい退職理由と併せて、あなたの退職したいという強い意思を伝えましょう。
退職日の決定
円満退職のためには、あなたが一方的に退職日を決めるべきではないのも事実です。
上司と話し合い、職場への負担が比較的少ない時期を考えて退職日を決定します。やむを得ない事情がない限り、なるべく協力的な対応をするよう心がけましょう。
退職届の提出
退職日が決定したら、退職届を用意して勤務先へ提出します。
退職届の書式は就業規則を確認すると良いですが、確認できない場合は100均で退職届を購入して、雛形は検索して出てくるものを丸パクリする形で問題ないです。
用意ができたタイミングで上司へ渡しましょう。
引き継ぎ
あなたが退職したあとも業務に支障が出ないように、しっかり引き継ぎを行うようにしましょう。
特に、あなたしか分からない業務はノートにやり方をまとめておくのがおすすめです。
退職前は手続きや挨拶回りで忙しくなるので、引き継ぎ期間には余裕を持ちましょう。
荷物・ロッカーの整理
職場に置いてある自分の荷物は、忘れないように整理することも重要です。
また、ロッカーも次の方が気持ちよく使用できるように掃除しておきましょう。
引き継ぎ業務と並行して、荷物やロッカーの整理が完了し、最終出勤日を終えたら晴れて退職です。
引き止められにくい看護師の退職理由3つ
これから退職を伝えようと思っても「引き留められたらどうしよう」と誰でも考えますよね。
ここからは、引き留められにくい看護師の退職理由を3つ伝授します。
次の職場が決まっている
次の職場が決まっているのは、すでに転職活動をしていたことから強い退職の意思が伝わるため、引き止められにくいです。
また、上司も諦めるしかない状況を作り出せるので、仮に次の職場が決まっていなくても退職理由として使えます。
他にやりたい仕事がある
他にやりたい仕事があると伝えれば、看護師の仕事に興味がなくなったことも伝わります。
看護師を続ける気がないことが伝わると「引き止めても無駄」と感じてくれやすいです。
違うタイプの病院で働いてみたい
看護師も、勤務する病院によって経験できる業務が違ってきます。
今の勤務先では、経験できないことを経験できる病院への転職なら、上司も納得しやすいです。
看護師の年度途中の退職で避けるべき時期
看護師の退職は、時期によっては退職を受け入れてくれない可能性が高くなります。
ここでは、年度途中で退職を避けるべき時期を解説します。
長期休暇や年末年始
GW、お盆、年末年始は交代で休暇を取得するため、シフト調整が難しくなる時期です。
この時期に退職すると、人員不足になりシフト調整がさらに難しくなってしまうでしょう。
そのため、長期休暇や年末年始のときの退職を避けるのが無難です。
ボーナスの支給時期
退職する看護師には、ボーナスを支給しない病院も多いです。
そのため、ボーナスの支給時期である6月~7月と、12月中旬を避けて退職の意思表示をするのが大切です。
産休に入る仲間がいる
産休を取得する看護師がいると、当然ながら少ない人数でシフトを回す必要があります。
ただでさえ看護師が欠員している時期に退職してしまうと、職場が大変になるのは言うまでもありません。
委員会や看護研究の時期
委員会や看護研究は、年度単位で担当するケースが多いです。
つまり、担当になっている年度中に退職すると、引き継ぎがしにくかったり、中途半端に仕事を押し付けたりしてしまう可能性が高くなります。
あくまで自分優先でOKですが、どうしても抜けられない業務がある場合は時期をずらすなど工夫しましょう。
看護師が円満退職するためのポイント2つ
看護師が円満退職をするには、下記2つのポイントが重要です。
- 職場の希望を聞く
- ネガティブな退職理由を伝えない
職場の希望を聞く
円満退職のためには、自分本位ではなく、職場本位の気持ちを持つことです。つまり、可能な範囲で職場の希望を聞きましょう。
たとえば、退職の意思表示をした際に「あと3ヶ月待ってほしい」と言われたら、その期間は我慢して働くなどです。
「法律では2週間前と決まっているから」など、自分本位な主張をしては、円満退職は難しくなるでしょう。
100%職場の意見を聞く必要はないですが、ある程度許容範囲は広くしておくのがポイントです。
ネガティブな退職理由を伝えない
ネガティブな退職理由を伝えてしまうと、上司の機嫌を損ねたり、退職を引き止められたりする可能性があります。その結果、円満退職には程遠くなります。
ネガティブな退職理由とは、たとえば下記のとおりです。
- 残業が多い
- 給料への不満
- 人間関係に疲れた
- 看護師に向いていない
- 夜勤が嫌だ
上記の理由では、間違いなく上司の機嫌を損ねます。
また、残業や人間関係、給料面なら「改善するから考え直して」と退職を引き止められる原因になり、かえって退職しづらくなります。
円満退職のためにも、ネガティブな退職理由は伝えないようにしましょう。
看護師が退職の意思表示後に気まずい場合は?
あなたが退職することが職場の全員に伝わると、退職日まで気まずい雰囲気の中で働くことになるかもしれないですよね。その中には、態度が冷たくなる方もいるでしょう。
しかし、気まずいのは考え過ぎであることが大半ですし、最悪の場合は割り切ればOK。
なぜなら、その気まずい雰囲気に耐えるのも、退職日までの1ヶ月~3ヶ月だけだからです。そのため、最終出勤日まで堂々と仕事するようにしましょう。
まとめ:看護師の退職は就業規則を優先しましょう
看護師だけでなく、退職は法律上2週間前に伝えれば問題ありません。
職場への礼儀として1ヶ月前が常識ですが、円満退職のためには就業規則を優先しましょう。
看護師が円満退職するポイントは、下記の記事を参考にしてください。
なお当ブログ(のんびり温泉大家の看護師ブログ)では、看護師の方が転職をしたり職場を変えたりして、心機一転楽しく看護師を続けられるようにするための情報を発信しています。
転職先が決まっていないのであれば、とりあえず看護師業界大手のエージェントに登録だけでも済ませて、どんな職場があるかだけチェックしてみることを推奨します。